敏いとうとハッピー&ブルー

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    故フランク・シナトラが来日する度にボディ・ガードを買って出たり、自分の経営する居酒屋にヤクザのダンプが突っ込むなど、(ルックスも含め)男気満載波乱万丈の人生を送ってきた親分、敏いとう率いるコーラス・グループ、敏いとうとハッピー&ブルー。といっても敏いとうがフロント・マンを務めるわけではなく、リード・ヴォーカルは森本英夫(昔『タイガーマスク』の主題歌を歌っていた)がとり、御大はコーラス隊としてバックで凄みを利かせてる。
    彼らが得意とするのは、何といっても"ムード歌謡"。男性歌手が女性になりきり、切ない女心を歌う。だが彼らの場合、女々しさを感じさせないから不思議である。森本の中性的な歌唱と、いとうを中心とするスム—ジーなコーラスがブレンドされた歌世界には、どういうわけか男性的な厳しさを感じてしまうのだ。彼らの代表曲「わたし祈ってます」(74年)、「よせばいいのに」(79年)は、そんな魅力が凝縮された"ムード歌謡"の名曲だろう。
    現在は、全曲ハワイアンのアルバムや女性歌手とのデュエットなど、"ムード歌謡"の枠にとらわれない新たな魅力もみせている。

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