古関裕而・作曲の幻の名曲「歌謡ひろしま」を佐々木秀実が歌う
NHK連続テレビ小説「エール」の主人公のモデルとなった作曲家の古関裕而が、終戦の翌年に作曲した「歌謡ひろしま」をシャンソン歌手の佐々木秀実が初めてレコーディングした。
「歌謡ひろしま」は、原爆投下の翌年に広島の復興を願い中国新聞社が歌詞を公募し、選ばれた広島市の歌人、山本紀代子さんの詩に古関が曲を付けた作品で、1946年8月9日付の朝刊で発表された。当時の記事に古関は「作曲にも苦心して何処でも誰にでもうたえるようにした」とコメントを寄せている。市民に親しまれたものの、レコード化されなかったこともあり、やがて忘れられ、幻の曲となっていた。
今回「歌謡ひろしま」を歌うことにあたり佐々木は「古関先生は、「応援」「復興」の歌を沢山書かれました。勿論、時代は違いますが、様々な事柄が次々に起こるこの時代に、私は古関先生のメロディーで、今こそ「復興」の魂をシャンソンにのせて歌いたいと思っております。」とコメントした。
「歌謡ひろしま」は8月26日に発売される佐々木秀実初のアルバム「シャンソン・ベスト」に収録される。また、レコーディング風景や「歌謡ひろしま」への想いを語る告知映像が公開されている。