水曜日のカンパネラ・詩羽体制で初となる武道館公演レポート到着
水曜日のカンパネラが3月16日(土)に7年ぶり、詩羽体制になって初の日本武道館単独公演『METEO SHOWER』を開催した。同公演では6月5日(水)に「3rd EP 『POP DELIVERY』をリリースすること、そして同作を携えて全国5都市を回るZeppツアーの開催もアナウンスされた。
以下、そのオフィシャルレポートを掲載する。
水曜日のカンパネラのボーカルがコムアイから詩羽へ引き継がれたのが、2021年9月のこと。そこからわずか2年半にして、新体制の水曜日のカンパネラが日本武道館のステージに立つとは誰が予想しただろう。少なくとも、水曜日のカンパネラのメンバーである3人──詩羽、サウンドプロデューサーのケンモチヒデフミ、何でも屋のDir.Fはこの日を信じていたに違いない。日本武道館はミュージシャンにとって特別な会場だ。それは水曜日のカンパネラにおいても例外ではない。初代歌唱のコムアイは武道館公演を機に、よりディープでアートな方向へと進んでいった。詩羽は、この日をどのような想いで迎えたのだろう。事前のインタビューで彼女は「本当に良い意味で皆さんも軽い気持ちで来てよ、くらいの感じで今の段階では考えています」と発言していた。いざ本番当日、果たしてどのような公演になるのか。
春のように暖かく晴れた土曜日。会場には水曜日のカンパネラの記念すべき1日を見届けようと、老若男女多くのファンたちが詰めかけた。会場が暗転し客席から大きな歓声が湧き起こると、徐々にスピードアップしていくビート音に合わせてセンターステージから天井に向けて光が放たれた。4人のウサギの仮面を被ったダンサーたちが花道をゆっくりと渡っていきビート音が鳴り止むと、センターステージの床からウサギの仮面をつけた詩羽が登場。湧き上がる声援の中、詩羽体制はじまりの楽曲“アリス”を歌い始めた。途中で曲が鳴り止み、詩羽が仮面をとって素顔を見せると、「水曜日のカンパネラです! 今日は最高に楽しんでいきましょう!」と笑顔で叫び、さらに大きな歓声と手拍子が起こった。再びアリスの続きをパフォーマンスすると、続けて同じく詩羽体制の初楽曲“バッキンガム”を強いアタックのビートに乗せて歌った。