松本 隆と秦 基博がタッグを組み、NHK学園高等学校の新校歌を制作
松本 隆が、NHK学園高等学校が55年ぶりに制定する新校歌の作詞を担当し、その作曲を秦 基博が手がけることが決定した。
松田聖子「赤いスイートピー」、寺尾聡「ルビーの指輪」、KinKi Kids「硝子の少年」など、日本のポップス史に刻まれる数多くのヒット曲を手がけてきた松本は、2017年11月に芸術やスポーツ、学術などの分野で活躍した人に贈られる「紫綬褒章」を受章。受章後初めての作詞活動として、NHK学園高等学校の新校歌を作詞する。松本が校歌の作詞を手がけるのは初めてのことだ。
2015年に作詞家活動45周年を迎えた松本は、記念アルバムとしてリリースした『松本 隆作詞活動四十五周年トリビュート 風街であひませう』が、「第57回日本レコード大賞」で企画賞を受賞するなどその功績が認められ『第66回芸術選奨文部科学大臣賞』に輝いた。先日発表された2017年度「第59回日本レコード大賞」では、全曲作詞を担当した「クミコ with 風街レビュー」のアルバム『デラシネ déraciné』が優秀アルバム賞を受賞。フルアルバムの全作詞作品としては、1986年の松田聖子『SUPREME』以来31年ぶりの受賞となった。
また、2018年4月に設立55周年を迎えるNHK学園高等学校は、これを記念し新校歌を制定することを決定し、心の琴線に触れる言葉で日本の音楽シーンをリードしてきた松本の音楽活動の歩みが、同学校の設立の趣旨や歴史と重なることなどを理由に作詞を依頼した。作曲を担当するのは、2017年にデビュー10周年を迎えた秦 基博で、初のベストアルバム『All Time Best ハタモトヒロ』がオリコンの週間 CDアルバムランキングにて、自身初の1位を獲得し、代表曲である映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌「ひまわりの約束」が、発表から3年を経て今なお幅広い世代に愛され歌い継がれていることなども評価され、作曲を担当するに至った。
現在の校歌は1962年制定され、作曲は中田喜直、作詞は清水繁男が手がけた。「クミコ with 風街レビュー」の第1弾シングル『さみしいときは恋歌を歌って』で、秦と初めて楽曲制作に取り組んだ松本は「竹を割ったようなシンプルでいいメロディー」と彼の作曲センスを認めており、2度目のタッグが実現した。「新校歌」は、新学期を迎える2018年4月にお披露目の予定となっている。